今日、高齢化社会の到来と慢性疾患患者の増大に伴い、がん患者だけでなく非がん患者の終末期ケアの重要性が認識されてきました。慢性呼吸器疾患の終末期患者は、耐え難い呼吸困難という身体的苦痛だけでなく、心理的、社会的、スピリチュアルな苦痛を抱えることが少なくありません。また予後予測が困難なため、終末期医療に関する意思決定支援が不十分で、その人らしく人生を締めくくることができないこともあります。
そのような患者さんへどのようなケアを実践すればよいのか、事例を交え解説いたします。
非がん患者の緩和ケアについての知識・技術を高めましょう。
プログラム
1、緩和ケアの考え方と
非がん疾患の緩和ケアの現状
2、非がん呼吸器疾患患者の終末期とは
3、非がん呼吸器疾患患者の症状緩和
4、終末期医療への意思決定支援
セミナー講師プロフィール
大阪はびきの医療センター
慢性疾患看護専門看護師
大阪府立大学大学院看護学研究科
臨床教授
竹川 幸恵
2003年 大阪府立看護大学大学院卒業
2006年 日本看護協会 慢性疾患看護専門看護師認定 呼吸器看護サブスペシャリティ第一号
活動:現在、看護部所属で組織横断的に呼吸器看護専門外来をはじめ、呼吸器ケア実践や倫理調整、スタッフ教育、大学院生や慢性呼吸器疾患患者認定看護師の教育を行っている。