呼吸困難と嘔気・嘔吐への対応
近年、新たな薬剤の登場と全国的な啓発活動により、がん疼痛に対する治療とケアは良質なものとなりつつあります。その一方、呼吸困難や嘔気と嘔吐を中心とした消化器症状への対応は、まだまだ不十分であると言わざるを得ません。これらは、確かに対処の難しい症状です。不十分な対応となってしまったが故に、時として医療者自身が自らを責めるという場面に出会うことさえあるのが現状です。 患者さんの“苦しい”から逃げることなくがん診療の現場に立つために、患者さんの訴えをどの様に受け止め、解釈し、そしてどの様な手法をもって対応することが可能かということを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
セミナープログラム
1、呼吸困難のメカニズムを知る
2、呼吸困難の評価と治療
●呼吸困難はどうやって評価したらよいか?
● CDS, NRS,VAS,STAS…
● 治療 酸素の使用や輸液の減量について
● 強い咳ができる場合、できない場合の対応は?
● 抗不安薬投与について
3、呼吸困難に対するケア
● この患者さんはどうして苦しいのか?
● では、どうすればいいのか?
4、嘔気と嘔吐のメカニズムを知る
5、症例に見る嘔気と嘔吐の評価と治療ステップ
● オピオイドローテーション、排便コントロール
ドレナージ…
● 症状・病態と制吐薬の選択
アカシジアへの対処など
6、症例に見る嘔気と嘔吐に対する
ベッドサイドのケア
セミナー講師プロフィール
呼吸器外科医長
研修医長
緩和ケアチーム専従
儀賀 理暁(ぎか まさ とし)
【講師プロフィール】
慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部外科学教室入局、帝京大学医学部外科学講座を経て、現在、埼玉医科大学総合医療センター勤務。呼吸器外科専任講師および緩和ケアチームとして日夜奮闘中。主な著書『がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン』(金原出版) 他執筆『NursingToday』(日本看護協会出版会)『リウマチ科』(科学評論社)『MEDICAL TORCH』(シー・エム・ジー ジャパン) 他多数
開催日時 | 2013年1月27日(日) 13:00 ~ 16:30 |
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会場 | 埼玉県 川越市郭町 1-18-7 【埼玉】 川越市市民会館 会議室 |
講師 | 儀賀 理暁 |
申込締切日 |
参加費:¥ 6,300 税込
ホームページ会員 加算ポイント:126pt